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新千歳空港駅、路線改修へ 苫小牧・道東方面が直通に 22年の完成目指す

 国土交通省がJR北海道の新千歳空港駅と周辺について、大規模改修の検討に着手したことが1日、同省関係者らへの取材で分かった。駅を千歳線の本線に組み込む形で苫小牧側に貫通させるほか、石勝線を接続する構想。実現すれば道東や苫小牧方面への接続の利便性が大幅に向上するほか、経営難にあえぐJRの増収効果も期待される。事業費は1千億円規模とみられ、早ければ2022年の完成を目指す。政府高官も構想を把握しており、検討が順調に進めば19年度の概算要求で調査設計費が計上される可能性もある。

 構想では南千歳―新千歳空港間(単線、2・6キロメートル)について、苫小牧側への貫通のほか、複線化を行う。帯広・釧路方面に通じる石勝線の起点も南千歳駅から新千歳空港駅に変更する。

 国交省は今後、JRの経営状況なども踏まえて事業主体や財源確保の調整を進める方針。国が主導し、課題となる財源は空港敷地内の工事も含まれることから、国の特別会計「空港整備勘定」の活用なども検討するとみられる。

 1992年に開通した南千歳―新千歳空港間は、現状では本線から分かれた行き止まりの「盲腸線」。空港から札幌へは快速エアポートで直通で行けるが、道東方面や苫小牧・白老方面には南千歳駅での乗り換えが必要で、空港利用者の利便性が課題とされてきた。構想が実現すれば乗り換えが不要となり空港利用者の増加が見込めるほか、快速エアポートの本数増なども可能になるとみられる。

 構想が浮上した背景にはJRの経営難もある。経営改善には不採算路線の見直しだけでなく収益性の向上も必要とされ、新千歳から各方面への利用者が増えれば「増収効果が期待できる」(JR関係者)。また、20年度に始まる新千歳空港など道内7空港の空港民営化にとっても、増加する来道客を運ぶ2次交通の拡充が不可欠。国はこうした観点からも改修の検討を進める。(広田孝明)

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