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病は気から?

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納豆、パン、乳製品、業務用ビール…。物流費や原材料費の高騰を受け、身近な食品の値上げが相次ぐ。道内では公立小中学校の給食費を上げる動きも広がる。晴れ晴れしない春だ▼この上、日銀の物価上昇率2%目標が本当に実現したら、どうなることか。大抵は心配になると思うが、この人は違うようだ▼2期目を迎えた黒田東彦日銀総裁は、1期目に目標を達成できなかった理由を「デフレマインドが根付いた」と説明した。物価が狙い通りに上がらないのは、物価は上がらないと考える国民の心理のせいだというのである。「病は気から」と同じで「デフレは弱気から」。物価が上がると予想すれば、今のうちに買っておこうという気になり、消費が刺激されて好循環が起きる―。こんな理屈らしい▼黒田総裁は、気分が浮き浮きして買い物をしたくなるのかもしれないが、普通の人は収入が増える保証がない限り、物価の上昇に備え節約しようとする。当然、消費にはマイナスだ▼現に、日銀の先月の生活意識調査で1年後に物価が上がると予想する人は約74%に上り、暮らしにゆとりがなくなってきたと答えた人が4割を超えた。物価高は困る。これが実感だろう▼「異次元」と称する金融緩和も既に5年。将来への不安から国民の財布のひもは依然固いが、日銀が国債を大量購入するのをいいことに、政府の財政規律はすっかり緩んだ。2018・4・15

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