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道新先生

道内の中3英語力、依然下位 文科省調査 英検3級相当3割

 文部科学省は6日、全国の公立中学と高校の3年生の英語力を調べた2017年度の英語教育実施状況調査の結果を公表した。中3で「英検3級以上相当」の英語力を持つ生徒は40・7%(前年度比4・6ポイント増)、高3で「英検準2級以上相当」は39・3%(同2・9ポイント増)で、いずれも国が2017年度までの目標とした50%に届かなかった。道内は中高とも前年よりやや改善したが全国平均を下回り、20年度から大学入学共通テストで民間検定試験導入が始まるのを控え、底上げが求められる。

 調査は17年12月に実施し、中学9405校、高校3369校が対象。中3、高3ともに英検を取得した生徒のほか、定期テストなどから相当の英語力があると教員が判断した生徒を集計した。高校は47都道府県別、中学は47都道府県と20政令市別で集計した。

 中3で最も割合が高かったのは福井県の62・8%。札幌市は33・4%(同3・3ポイント増)で56位、札幌市を除く道内は32・8%(同5・9ポイント増)の60位で、それぞれ前年度の57位、65位をわずかに上回った。

 高3も福井県が52・4%で最も高く、唯一、国の目標の50%を超えた。札幌市を含む道内は37・6%(同2・4ポイント増)の28位で、前年度の26位より後退した。

 また、「読む・聞く・話す・書く」の4技能ごとの達成度を全国の中3、高3それぞれ6万人を抽出して測定したところ、いずれの技能も基準に到達したのは50%を下回った。特に高3では「話す」「書く」の到達割合が2割を切った。

 一方、「英検準1級」などを取得している英語教員の割合は、中学の全国平均が33・6%(同1・6ポイント増)、高校が65・4%(同3・2ポイント増)。いずれも国の目標(中学50%、高校75%)に届かなかった。中学では札幌市が40・4%で13位、道内は33・1%で31位。高校の道内は53・3%で42位だった。

 中高ともトップだった福井県では、県を挙げて生徒が英語で意見を交わすコミュニケーション重視の授業改善などを進めている。民間検定試験を受ける際の料金の補助制度もあり、英検などを受けた生徒の割合は中3で96・4%と極めて高い。一方、道内の中3は受検者が26・5%にとどまっており、抜本的な学習環境の改善や支援制度がなければ差がさらに広がる恐れがある。文科省は「好成績を挙げた先進地の事例を伝え、改善につなげたい」としている。(長谷川善威)

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