PR
PR

<新幹線開業2年>雪原因の運休、遅れゼロ 電気融雪器増設や除雪強化

 開業から26日で2年となった北海道新幹線(新青森―新函館北斗)は今冬、道南が記録的な大雪に見舞われたのにもかかわらず、同区間内の雪が原因での運休や遅延は1度も発生していない。JR北海道が昨年行った電気融雪器の増設や除雪強化などの冬対策が功を奏したようだ。(斉藤直史)
JRの冬対策奏功

 今冬は、函館市内で累積降雪量が1954年の観測開始以来最多となる510センチを記録した。同社によると、雪を集めて遠くに飛ばす「排雪モーターカーロータリー」の2月末時点での出動日数は82日で前年度より約2割増えた。同社広報部は「降雪の予報を確認し、同時に複数台を出動させるなど、こまめな除雪に取り組んだ」としている。

 進路を切り替えるポイントには、圧縮した空気で氷塊を飛ばす装置や融雪マットを設置しているが、木古内駅構内で昨年1月、ポイントが雪で作動しなくなる不具合が発生。

 これを教訓に、今冬を前に、新函館北斗、木古内、奥津軽いまべつの各駅のポイントに融雪器を増設した。

 北海道新幹線を受け持つ除雪車両は計16台。排雪モーターカーロータリーのほか、排雪した雪を載せる「雪捨て車」を配備している。青函トンネルとその前後には貨物列車との共用区間(約82キロ)があり、深夜・未明も列車が通るため、除雪作業は短時間での勝負だ。

 東北新幹線では時速320キロで高速走行する区間もある中、車両に雪が付着していると、沿線の民家に飛散したり、運行設備を損傷したりする恐れがある。ロータリーを「ブラシ式装置」に付け替え、路床付近にある雪が車両に巻き込まれないように、線路より低い場所の除雪も対応する。

 また、毎日未明に函館新幹線総合車両所と木古内駅の間を、線路が正常かどうかを見る「確認車」が2時間かけて往復しており、冬は除雪の役割も果たす。

 一方、今冬はJR函館線の函館―長万部間で雪のため運休が発生した日が13日あった。新幹線が平常運行しても乗り換えとなる在来線が動かず、レンタカーで移動する乗客もいた。JR北海道は「お客様の安全を確保した上で、気象状況などによっては、新幹線車内を開放するなどの対応も検討したい」と話している。

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る