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「旭山育ち」の天売猫 2匹、すっかり人慣れ 11日に譲渡会

 羽幌町の天売島で海鳥保護のために捕獲され、旭川市旭山動物園が2年半以上飼育してきた「天売猫」2匹の飼い主を探す譲渡会が11日、同動物園で開かれる。捕獲当初、野生化して人を嫌い、警戒する様子だった2匹は、スタッフの丁寧な世話のかいもあり、ペットにできるほど人に慣れた。同日は札幌のボランティアが飼育中の天売猫1匹の飼い主も探すほか、捕獲事業に携わる環境省の担当者が講話し、人と海鳥と猫の共生を考える機会となる。

 2匹は「チロル」と「ひじき」。ともに2015年6月に旭山が引き取った雄で推定年齢は3~5歳。

 「海鳥の楽園」と呼ばれる天売島では、野良猫が絶滅危惧種のウミスズメやウトウなどを襲うことが問題となり、同町と環境省、道などでつくる「人と海鳥と猫が共生する天売島連絡協議会」が14年秋から猫の捕獲事業を始めた。

 捕獲した猫は不妊・去勢手術を施した上で、人に慣れさせるための1次飼育を行い、飼い主を探す。殺処分せずに島から猫を減らすのが狙いで、同協議会はこれまで130匹を捕獲し、110匹を譲渡してきた。

 その結果、ピーク時に200~300匹とされた天売の野良猫は激減。同省自然保護官の竹中康進(やすのり)さん(40)は「島の猫はいま10匹ほど。野良猫が多くいたころなら考えられない千羽以上のウミネコのコロニー(集団繁殖地)も市街地に確認できた」と取り組みの成果を喜んでいる。

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