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4年間の挑戦

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スキーのジャンプ台はノーマルヒルの場合、100メートルほどの高さからスタートする。ジェットコースターを急降下するように助走路を滑り降り、最高速度は時速約80キロに及ぶ。猛スピードの中、ジャンプ台の先端で正確なタイミングをつかんで踏み切らなければならない▼少しでもずれると台からの反発力をうまく受けられず、飛距離が伸びない。前回のソチ冬季五輪で、高梨沙羅選手は踏み切りのタイミングが少しだけ遅れたという。時間にしてわずか100分の1秒。だが、そのわずかなずれが影響して4位にとどまった▼それからの4年間は踏み切りの100分の1秒を修正するためにあったと言っていい。「ソチの後、ずっと悔しい思いをバネに練習してきた」と振り返った言葉からは、固い決意と集中力が読み取れる▼ソチで敗れた際、互いに切磋琢磨(せっさたくま)してきた伊藤有希選手と「4年後、また一緒に五輪に出よう」と誓い合った。約束があったからこそ、強い気持ちをずっと持ち続けることができたと感謝する▼今回の平昌で手にしたのは銅メダルだった。金が欲しかっただろう。悔しくないはずはあるまい。けれど、メダルが決まり涙を流した高梨選手の顔は、重圧から解放された安堵(あんど)感と喜びにあふれていた。本当におめでとう▼「ソチの自分には勝てた。次に向けて頑張りたい」。さらに輝く色のメダルを求め、新たな挑戦が始まる。2018・2・14

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