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高木美帆「銀」伝説の序章 金まであと0秒20

 ゴールの瞬間、2位を確認すると「メダルを取れたんだ」と感極まって、こぶしを突き上げた。短距離も長距離もこなす高木美が「自分の種目」とこだわる1500メートル。スピードとスタミナの総合力が問われるタフな種目でオランダ勢の牙城を崩し、自身初のメダルを手にした。

 最終組での滑走、同走は前回出場した2010年バンクーバー五輪と同じ、世界記録保持者のヘザー・ベルフスマ(米国)。この時はベルフスマが16位で、高木美は23位。ともにメダルは遠い存在だった。そこから8年。今度はライバルを置き去りにし、金メダルまで0秒20差に迫ってゴールし、成長を証明した。

 オールラウンダーとして進化の結晶が、この種目だ。「1000メートルのスピードと、3000メートルのスタミナが1500メートルにつながる」。今季は1000メートル、3000メートルでもW杯で表彰台に立つ力をつけた結果、1500メートルは4戦4勝。女王として迎えた五輪だった。

 高木美の成長を支えたのが、トップ選手を集めて一体強化するナショナルチームだった。15年に就任したヨハン・デビットコーチが持ち込んだ科学的データに基づいたオランダ流は、論理的なやり方を好む高木美の考え方に合った。「環境が自分に味方してくれた」。落選したソチ五輪からの雪辱を期す強い意志と練習環境が合致した。

 ただ「流している間に金を(0秒20差で)逃した実感が湧いてきた」とゴール後は悔し涙もこみ上げた。雪辱を期す次戦、14日の1000メートルで待ち受けるのは、日本のもう一人のエース小平奈緒(相沢病院)。スピードスケート日本女子初の金メダルへ、戦いは終わらない。(五十嵐順平)

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