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ダーウィンの日

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1月発売の広辞苑第7版に収録されて、話題になった新語の一つに「ガラケー」がある。ガラ・けい【―携】と表記し、続いてわざわざ(普通「ガラケー」と書く)と記しているところが、いかにもきまじめな広辞苑らしい▼ガラはガラパゴスの略だ。「ガラパゴス諸島特有の生物のように、日本で独自に発展した意」との説明がついていた。ダーウィンが19世紀に、測量船ビーグル号の航海でこの南米沖の島々を訪れ、独自の進化をした動植物を観察して進化論に結びつけたのはご存じの通り▼もちろん生物だけではない。科学技術もダーウィンの時代を含め、絶え間なく進化を続けている。たとえば電話だ▼電車の中で、ガラケーを手に電話をする人の姿が目を引いたのも今は昔。多くの乗客がスマートフォンに目を落とし、指をスライドさせているのが日常の光景になった。半面、家庭ではガラケー以前である固定電話の影が薄くなるばかり。進化しなければ自然淘汰(とうた)されていくということなのか▼「ガラパゴス」を比喩的に使うと、「流れから取り残された」との意味合いがにじむ。だが、スマホよりガラケーの方が使いやすいという愛用者は少なくない。進化や成長もいいが、一直線に突き進むだけではどこかにひずみが生じる恐れもあろう▼きょうはダーウィン生誕にちなんだ「ダーウィンの日」。「進化」の意味を改めて考えてみたい。2018・2・12

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