PR
PR

ブラタモリで「室蘭ポーズ」を紹介した地理教師・芳沢文明さん

 街の歴史や人々の暮らしに迫るNHKの人気番組「ブラタモリ」。室蘭が取り上げられた昨秋の放送に出演した室蘭栄高教諭の芳沢文明さん(49)は、室蘭の地形を紹介したほか、両腕で室蘭の地形を表現する「室蘭ポーズ」を披露して話題を呼んだ。地形への思いや、ポーズが生まれた舞台裏を聞いた。(今関茉莉)

■地形観察、発見する面白さ

 ――番組に出演したきっかけを教えてください。

 「番組には歴史や地質について詳しい地元の専門家が出演していましたが、番組スタッフが地形に詳しい人も探していたそうです。地理情報や授業実践例などを掲載するシリーズ『地理・地図資料』(帝国書院)の中で、『鉄をつくる町 室蘭を歩く』のタイトルで私が室蘭の地形を紹介した文章がスタッフの目に留まり、出演依頼を受けました」

 ――「室蘭ポーズ」はどうやって誕生しましたか。

 「番組のディレクターに『室蘭の地形は長靴の形をしている』と言われたものの、やはり『長靴の形』といえばイタリアが一般的と思い、『室蘭は左腕を曲げたら肘が地球岬』と説明したのがきっかけです。ディレクターが『室蘭ポーズ』と命名し、番組に使われました。これがポーズ誕生の裏話です。実は室蘭の地形を勉強するためいろんな資料を読み込んでいた時に『室蘭は左腕の形』と、ある資料に書かれているんです。私のオリジナルではありません」

 ――反応はありましたか。

 「放送後、親戚や同僚、友人ら約20人から『見たよ』と連絡があり、スーパーでも見知らぬ人から『テレビに出ていましたね』と声を掛けられました。『放送を見るまで地形のことは知らなかった』と言われ、うれしく思います」

 ――高校では生徒に地理を教えていますね。

 「私の専門は気候や地形などの自然地理の分野。地形を観察すると、どうやってできたのか、地形から答えが必ず見えてくる点が魅力です。室蘭に赴任して17年になりましたが、室蘭の地形を専門的に研究する人は少なく、自分でいろんなことを発見する面白さがあります。自然の地形が身近に多くあり、扇状地や、波や潮の満ち引きで浸食された海食崖など、教科書で学ぶ地形が教室からも見えます」

 ――これからの目標は。

 「生徒たちが通称で呼ぶ『栄富士』という校舎裏の山がどのようにできたのか調べたいですね。今まで調べた室蘭の地形についても何らかの形にまとめたい。ブラタモリへの出演はそうした一つの形なのかなと思っています」

 よしざわ・ふみあき 1968年東京都生まれ。明治大学文学部史学地理学科を卒業後、就職で北海道へ。根室管内中標津町の中学校で社会科教師をしていたが、「地理を専門に教えたい」と高校教師を志願。旭川、釧路の勤務を経て現職。室蘭市寿町で暮らす。

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る