PR
PR

大雪に思う

[PR]

 1月22日、東京では久しぶりの大雪となった。といっても、北海道の人々から見れば、あの程度の雪でなぜ大騒ぎするのか、不思議だろうが。積雪の中で日常の市民生活を維持するためには大きな費用がかかる。人口200万人弱の札幌市が1年に使う除雪費用は約200億円である。それだけの予算を投じて除雪システムを維持するからこそ、人も車も普通に動ける。東京は、積雪を全く想定していない。道は狭く、冬タイヤを持っているドライバーはほとんどいない。だから、たまに雪が降れば、都市機能はマヒするものとあきらめ、休むしかない。雪対策のコストを全くかけるつもりがない一方で、雪が積もってもいつも通り仕事をしようというのは、都会人のわがままである。

 雪で難儀する時は、過酷な自然環境の中で生き抜く人々に思いをはせる良い機会となるはずだ。しかし、東京の雪は1、2日で消えていき、冬晴れの毎日に戻る。雪にしても地震にしても、自然災害の衝撃は、便利で効率的な生活をしている都会人には長続きしない。なんとももどかしい。

残り:798文字/全文:1239文字
全文はログインまたはお申し込みするとお読みいただけます。
どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る