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江戸後期の松前藩、道東のアイヌ民族へ文書 ロシアで確認

 江戸時代後期、松前藩が道東のアイヌ民族の有力者に対し、和人の漂着者の介抱などを指示する文書が、ロシアの国立図書館に所蔵されているのを、東京大史料編纂所(へんさんじょ)などの研究チームが確認した。松前藩がアイヌ民族に出した文書の原本が見つかるのは初めて。専門家は「藩の勢力が、従来考えられていた時期より以前から道東に及んでいた可能性を示す貴重な史料」と話している。

 文書は、海外に所蔵されている日本関連史料を調査している研究チームが、サンクトペテルブルクのロシア国立図書館で発見した。書面の記載から、松前藩が1778年(安永7年)7月、「ノッカマップ」(現在の根室市)を拠点としたアイヌ民族の首長「ションコ」に宛てたものとみられる。

 内容は命令を意味する「定」の題字に続き、《1》アイヌ民族がけんかや口論を行わない《2》アイヌ民族と和人が取引する商い小屋「運上小家」の火事に注意する《3》和人の漂着船が流れ着いた際は、定書を見せて漂着者を介抱する《4》漂着者はアイヌ民族の村々を順に送り、和人の滞在地まで送り届ける―の4カ条。最後に「背いた際には厳しく処罰する」と記されている。

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