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森鴎外の妹宛て書簡見つかる 血縁星新一さん遺品から

 文豪森鴎外が妹の小金井喜美子に宛てた、全集未収録の書簡1通が見つかったことが11日、分かった。喜美子の孫で、1997年に亡くなった作家星新一さんの遺品を整理する中で発見されたという。

 書簡は鴎外の晩年に当たる20年1月20日付で「美しき座蒲団一枚」を内祝いとして贈られたことへの礼がつづられている。通常は内祝いを受け取らなかったが、座布団は「入用品」だったと感謝。いかめしい漢文体の一方で花柄の封筒が使われており、妹思いだった文豪の意外な側面がうかがえる。

 18歳まで喜美子と同居していた星さん。鴎外の影響で和歌を詠んでいた喜美子が、作った歌を部屋で口に出して推敲しているのを何度も耳にしたといい、後年の随筆に「私が文章を書くようになったのは、祖母の声を聞きながら眠ったことに、いくらか原因があるかもしれない」と書き残している。喜美子の蔵書を通して鴎外作品にも触れ、影響を受けたという。

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