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北海道百年記念塔に解体論 有識者懇 道、年内に方針

 1970年に完成した道立野幌森林公園の北海道百年記念塔(札幌市厚別区)の解体論が浮上している。記念塔は現在、老朽化により立ち入りが禁止され、維持改修には巨費が必要だ。有識者からは存続論も出るが、危険性や費用の観点から解体を促す声も上がっている。道は命名から150年の節目の今年、方針を固める。

 記念塔は北海道100年記念事業の主要事業として68年に着工。高さ100メートルで、地上23メートルの場所にある展望台からは石狩平野を一望できた。鉄骨造りで鋼材約1500トンを使用し、建設費5億円のうち半分は道民からの寄付で賄われた。

 近年は老朽化が進み、さびた金属片が落下するようになった。92年には2億円、99年には3億5千万円をかけて大規模修繕したが、完全修復までは至らず、2014年から塔への立ち入りは禁止されている。

 立ち入りを可能とするには10億~20億円程度が必要。さらに維持管理などに年平均800万円かかっており、完成時から16年までの維持費は大規模修繕分を除いても数億円に上る。

 道は今後のあり方について検討するため、16年秋から有識者懇談会を5回開催。大学教授や旅行会社社長など6人が議論した。その中で「親しんでいる人がいる」「近代的遺産だ」と存続を訴える意見が出た一方、「朽ちているので維持するのは相当危険」「維持費を負担し続けるのは道民理解を得られない」などの意見も多数出た。

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