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相撲協会 暴力追放へ抜本改革を

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 すがすがしい気持ちで初場所を迎えられるとは思えない。

 元横綱日馬富士関の暴行事件を巡り、日本相撲協会の理事会は、巡業部長でありながら秋巡業中の事件の報告を怠ったとして、貴乃花親方の理事解任を決議した。

 加害者の元日馬富士関は、鳥取区検から傷害罪で鳥取簡裁に略式起訴された。

 これで事件に区切りがついたと言えるだろうか。

 この1カ月余り、協会と貴乃花親方との対立に関心が集中した印象がある。

 しかし、こうしたいざこざは問題の本質とはあまり関係がない。

 そもそも、焦点は角界の暴力的な体質であり、協会が全力を挙げねばならないのは、その一掃である。今度こそ、抜本的な対策を示して出直さないと、ファンに見放されよう。

 協会は、これまでに暴行の席にいた白鵬関と鶴竜関の両横綱を減給、元日馬富士関の師匠伊勢ケ浜親方の降格、八角理事長の残る任期3カ月の報酬返上といった処分を行っている。

 確かに、被害者の貴ノ岩関の師匠である貴乃花親方は、秋巡業の責任者として、事件の真相解明に努めねばならないのに、協会の調査に非協力的だった。

 混乱を長引かせた責任は免れず、処分はやむを得まい。

 だが、協会側も当初、事態を過小評価し、対応が遅れた。

 角界の頂点に立ち模範となるべき横綱が、他の部屋の力士を殴って負傷させるという到底許されない深刻な事態である。

 再発防止の徹底を棚上げして、内輪もめを続けている場合ではないはずだ。

 協会は、税制上の優遇措置も受ける公益財団法人に認定されたことを忘れてはならない。

 これ以上、不祥事を繰り返すようでは、その資格を疑われても仕方あるまい。

 貴乃花親方もかたくなな態度を変えなければ、ファンの理解は得られないだろう。

 土俵の内であれ、外であれ、暴力を振るえば、追放される。そういう意識を浸透させなければ、角界の再生は困難だ。

 協会は、外部有識者や親方による再発防止検討委員会で対策を協議するという。

 協会の理事会には、外部理事も入っているが、まだ少数だ。角界の体質に大なたを振るうため、理事の半数は外部登用することも検討する時期である。

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