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大谷、開幕大暴れ ハム高卒新人54年ぶり先発(2013/03/29)

 デビューは鮮烈だった。プロ野球北海道日本ハムのドラフト1位、大谷翔平選手=岩手・花巻東高=。投打「二刀流」で注目される18歳は29日の西武との開幕戦(西武ドーム)で、球団の高卒新人では54年ぶりとなる先発出場を果たし、2安打1打点。「勝利に結びついてうれしい」。プロではほとんど前例のない道に、確かな一歩を刻んだ。
 五回の第2打席、相手は昨年11勝の岸孝之投手(28)。初打席で直球を見逃し三振し「すごい真っすぐを見せてもらって、楽しさもあった」。今度はその直球を引っ張った。内角の厳しいコースを振り抜くと鋭い打球が一塁手の横を抜けた。プロ初安打は二塁打だ。さらに六回2死二塁、今度はチェンジアップをはじき返す。右翼への適時打でプロ初打点もたたき出した。
 華々しい活躍の中で栗山英樹監督(51)が「一番よかった」とほめたのは七回の守備。飛球を追い、フェンスを恐れず体を寄せた。「諦めずに最後まで追った」。長い腕を伸ばし、つかみ取った。
 オープン戦は打率1割8分2厘。普段から個人成績より「使ってもらえたらチームの勝利に貢献したい」と話す。この日も走者として挟殺プレーで必死に走り、他の走者が進塁する時間を稼いだ。
 「両方やらせてもらえるのはうれしい」。二刀流への思いを問われると、大谷選手は笑顔で答える。
 前日の28日、千葉県鎌ケ谷市での2軍戦に登板して2回、33球を投げた。二刀流を成功させるためにはたとえ開幕前日でも投手の調整をおろそかにはできない。西武ドームでの開幕戦前日練習に参加できず、試合後、タクシーで2時間以上かけて東京都立川市の1軍宿舎へ駆け付けた。
 疲れないはずがない。覚えることは普通の選手の2倍。それでも言う。「一投一打に全力を尽くしたい。それが僕の持ち味」と。
 「大したもの。またチャンスを与えたい」と栗山監督。
 「相手はすごい球を投げていた。自分の投球にも取り入れたい」。高いレベルで思う存分野球ができる―。ヒーローインタビューを受ける大谷の笑顔には喜びがあふれていた。(横山清貴)

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