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北朝鮮軍下請けに「ノルマ」 脱北者、漁業の実態証言

 【ソウル幸坂浩】北朝鮮の漁業の実態について、朝鮮人民軍で漁船の管理に携わり、2005年に脱北した男性(59)が6日、ソウル市内で北海道新聞の取材に対し「一般の国民が軍の下請けとして漁船に乗っている」と証言した。男性は渡島管内松前町沖で発見された木造船が出港した北東部の清(チョン)津(ジン)の元住民。危険な海に出漁し、水難事故が絶えない現状に「生存のため、命を賭けた血みどろの戦いをしている」と嘆いた。

 「漁をしているのは、配給をもらうため軍部隊に登録した一般国民だ。月にいくら稼げとか、魚をいくら捕れとか、部隊ごとに計画がある」。松前町沖で発見された漁船が掲げていた「朝鮮人民軍第854軍部隊」のプレートについては、軍の承認を得ているものとの見方を示した。

 経済が破綻した北朝鮮では、軍も自給自足を迫られている。貴重な生産手段である漁業の許可を利権とし、個人が造った木造船を部隊に登録させていると説明。所属船は師団から中隊に至るまであり、軍以外にも、あらゆる団体に所属船の仕組みがあるいう。男性は「清津には木造船だけで1500隻程度あるだろう」と話した。

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