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タンチョウ守る思いつなぐ 伊藤サンクチュアリ29日で30周年 共生目指し「鶴居モデル」構築へ

 【鶴居】日本野鳥の会が運営する鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ(村中雪裡南)は29日、開設30周年を迎える。タンチョウのためにと自らの土地を提供した故伊藤良孝さん(享年81)の思いを受け継ぎ30年間、保護活動の拠点として給餌や啓発などに取り組み、国の特別天然記念物で村のシンボルでもあるタンチョウと人との共生を目指す重要な役割を担っている。

 サンクチュアリは国の三大給餌場の一つで、給餌を行う冬季には1日平均300羽が飛来。繁殖地確保のため寄付を募って湿原を買い取ったり、タンチョウが冬も給餌に頼らず暮らせるよう、水辺に自然採食地を整備したりもする。

 約13ヘクタールの敷地はかつて給餌人として活動していた元酪農家の伊藤さんの私有地だった。1983年の専門家らによる調査を機にタンチョウが暮らす湿原の環境が開発などで危機的状況にあると分かり、野鳥の会などが給餌場の確保と保護拠点の設置を目指していた。

 野鳥の会職員だったフリー編集者の中村玲子さん(70)=東京=らが伊藤さんに協力を求め、86年、伊藤さんから私有地を給餌場として無償で借り受ける契約を結んだ。全国からの寄付金でレンジャーが常駐するネイチャーセンターを建設し、伊藤さんの名を冠してサンクチュアリは87年11月29日にオープンした。

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