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「咸臨丸」どこに 木古内沖 来年度は潜水も 東京海洋大とオランダ文化庁が調査

 【木古内】幕末に勝海舟らを乗せて日本船として初めて太平洋を横断し、1871年(明治4年)に渡島管内木古内町のサラキ岬沖で沈んだオランダ製軍艦「咸臨丸(かんりんまる)」の調査に、東京海洋大教授とオランダ文化庁の調査官が乗り出した。21日まで3日間、町内で聞き取りなどを行った。来年度以降、潜水による探索も行う。明治時代から謎とされていた詳しい沈没場所の解明につなげたい考えだ。

 調査を行うのは、東京海洋大の岩淵聡文教授(56)=人類学、考古学=と、オランダ文化庁から委託を受けた調査官のレオン・デルクセンさん(30)=同国在住=。オランダは世界各地のオランダ製の沈没船のリスト化と調査を進めており、咸臨丸については、沈没船などの「水中文化遺産」が専門の岩淵教授と共同調査を行うことになった。

 2人は19~21日に木古内町を訪問。ナマコ漁などの潜水漁師の間では、10年ほど前に約1キロ沖合で沈没船を見たとの情報もあるといい、漁業者らに沈没船を見たことがあるかどうか聞いたほか、海底の地形などについても聞き取った。19日には木古内町郷土資料館「いかりん館」(町鶴岡)で、町民有志の「咸臨丸とサラキ岬に夢みる会」(久保義則会長)メンバーらと面会し、情報提供などの協力を取り付けた。

 岩淵教授は「咸臨丸はオランダでも知名度が高いが、その歴史は不明点が多い。船体調査により沈没原因も分かるかもしれない」と期待する。

 来年度は専門ダイバーによる潜水調査を検討している。木造の沈没船を発見した場合は、船体の一部をサンプルとして採集した上で木の年代、産地を特定し、咸臨丸かどうかを確かめる。(木古内支局 高野渡)

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