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混む新千歳国際線 地上支援、3社参入でも「不十分」

 【千歳】空港での搭乗客の乗降や貨物の積み降ろしなど、航空機の運航に欠かせない地上支援業務。新千歳空港の国際線では、格安航空会社(LCC)の新規就航に対応するため、今年3社が新規参入したが、発着が集中する時間帯は余力のない状況が続く。大雪時の混雑解消策として、ターミナルビルから離れた駐機場を活用する新ルールが設けられたが、地上支援態勢が伴わなければ効果が発揮できない恐れもある。


 午後2時半、新千歳空港内を走るランプバス2台が国際線ターミナルビルを出発した。ビルから離れた駐機場「オープンスポット」で待つ上海吉祥航空のエアバスA320に乗客150人を運ぶためだ。

 運行するのは人材派遣会社の旅行綜研(東京)。訪日外国人客のバス送迎の手配などを手がけていたが、「海外の航空会社から『空港内でバスを走らせてほしい』と要請があった」(同社新千歳空港事業所)。今年3月に参入し、上海吉祥を含む10社の搭乗客輸送を請け負う。

 新千歳では近年の発着枠拡大に伴い、LCCを中心に海外の航空会社が増え続け、現在は24社。国際線の年間便数はこの5年で2倍の約1万4千便に増えた。


 地上支援業務は昨年まで、日本航空と全日空、北海道空港(千歳)の3社の関連会社で引き受けていたが、手いっぱいの状態だった。

 新千歳の国際線はアジアとの路線がほとんどで、到着時間は正午から夕方に集中。西鉄エアサービス(北九州市)が10月から中国の航空会社2社の搭乗手続きなどを始めたのも、他空港で提携する日本航空から「対応しきれない」とあっせんされたためという。

 航空会社フジドリームエアラインズの関連会社エスエーエス(静岡県牧之原市)も9月から、中国の航空会社1社の搭乗手続きや機体誘導を請け負う。これら3社の参入があったにもかかわらず発着が集中する時間帯への対応は十分ではなく、「増便したいが、そのためにはさらに地上支援が必要」(タイ航空)との声も出ている。(千歳支局 酒井聡平、高木緑)

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