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2 ツルハホールディングス 小商圏重視し「三冠王」

 外国人観光客の増加や健康志向の高まりを背景に激戦を繰り広げるドラッグストア業界で現在、売上高、店舗数、営業利益の「三冠王」。合併・買収(M&A)などで店舗数を毎年100店以上増やし、33都道府県に1859店を展開する。業界での売り上げシェアは北海道(49・3%)など10道県で首位に立つ。創業90周年を迎える2019年に2千店、売上高7千億円の目標達成も確実な勢いだ。

■買収と集中出店

 ルーツは1929年に旭川で開業した鶴羽薬師堂。道内50店舗だった85年に当時の鶴羽肇社長が全国千店の目標を掲げ、鶴羽樹社長(現会長)時代の12年に実現した。その後も勢いは止まらず、今年9月には静岡県最大手の杏林(きょうりん)堂グループホールディングス(HD、浜松市)を子会社化。もともと首位だった店舗数と営業利益に加え、売上高も6665億円(杏林堂HD傘下の杏林堂薬局の17年4月期の売上高を合算)と首位のウエルシアHD(東京)を抜いた。

 「いかに生活者の近くに店を出せるか」(青木直人・執行役員管理本部長)を重視し、人口7千~1万人に1店という目安で小商圏に集中出店する。コンビニのように身近な存在として地域に浸透するとともに、まとまった出店で設備投資や物流費の圧縮など効率化にもつなげる。規模拡大と利益率向上の両立が、安定成長の原動力だ。

■PBの品質向上

 独自の社員教育にも力を入れる。各店舗の化粧品担当者に接客を指導する「ビューティースーパーバイザー」という役職を12年に新設。実績のあるベテラン従業員から登用され、1人約20店を担当し顧客の開拓・定着に力を発揮している。

 また、最近はエムズワン、メディズワンといったプライベートブランド(PB)の見直しも本格化。ゼリア新薬など大手メーカーと連携した医薬品や、健康食品を増やしている。PBの品質向上でリピーターを獲得し、医薬品も取り扱うコンビニとの差別化を図る。

 堀川政司社長(59)は「全国企業に育ててくれたのは道民の皆さま。今後も消費者のより近くに出店し、お客さまの生活に豊かさを提供し続けたい」と話す。(経済部 佐々木馨斗)


▽本社   札幌市東区北24東20
▽店舗   1878店(国内1859、海外19)
▽創業   1929年
▽事業内容 ドラッグストアチェーン
▽売上高  5770億8800万円(2017年5月期)
▽従業員数 2万7309人
▽採用実績 620人(17年春)

 次回はホクリヨウ(札幌)の予定です。

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