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<俳句賞>受賞者インタビュー

<俳句賞佳作>「告白」 瀬戸優理子さん


 日々の輝き 刻みつける


 「私の句集に注目してもらえてうれしい。賞に恥じないように、精進します」

 東京都生まれ。古典の日記や和歌が好きで、早大第一文学部の卒論に伊勢物語を選んだ。出版社の編集者勤務を経て、結婚を機に、夫の故郷に近い空知管内南幌町へ。作句は独身時代に始め、妻となり2児の母となっても続けてきた。

 「句集には、20代から、今春のものまで入れました。昔の句は下手だなと思いますが、粗削りでも今の自分には書けないものもありますから」。句は時系列ではなく、ばらして、私小説をイメージしてまとめた。

 1997年に俳誌「橋」(終刊)の句会に親友に誘われて参加したのが始まり。明確な師匠はいないが、子育てで外出がかなわない時期も、名古屋と沖縄の通信句会に参加して学び続けた。2015年、6度目の挑戦で、現代俳句協会新人賞を受賞している。

 作句をするのは、子供たちを学校に送りだした後や夜寝る前の、ぼんやりできる時間が中心。ただ、日中に散歩して五感を刺激するよう心がけている。それがきっかけで、帰宅後に内面にわき上がった感情や、思い出に伴う「抽象的なもの」を創作ノートに書き留めている。あとでノートを開いて、言葉を編んでいく。

 「漫然と暮らしていると日々のさみしさや、怒り、覚えておかないといけない幸せなことを忘れてしまう。私にとって俳句は、そうならないように自分に刻みつけておくこと、自分史づくりみたいなものです」

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