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苫小牧で106年 衣料品「かねふく屋」閉店へ

 明治期から続く苫小牧市の老舗衣料品店「かねふく屋」(寿町2)が今月30日で閉店し、106年の歴史に幕を閉じる。4代目店主の吉村善裕さん(65)が体調を崩し、後継者もいないため、営業継続を断念した。洋服や呉服、さまざまな素材の生地など豊富な品ぞろえで、中学、高校の制服販売でもなじみ深い店だっただけに、市民からは閉店を惜しむ声が出ている。

 吉村さんは25歳から店で働き、2010年に父善晴さんが亡くなった後に経営を引き継いだ。しかし昨春以降、脳出血などを相次いで患い、店頭に立つのが難しくなった。現在は妹2人が接客対応しているが、「体調悪化で周りに迷惑をかける前に踏ん切りをつけよう」と閉店を決めた。

 中心部の衰退や郊外での大型店出店で利用客は減少傾向だが、高齢者を中心に常連客は多い。吉村さんは「『他では手に入らない生地があるので助かる』とお客さんに言ってもらえるのが何よりうれしい」と話した。

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