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<平昌へ 主役になる>1 距離女子 石田正子 理論づけ、スランプ克服

 2010年バンクーバー冬季五輪で日本距離史上最高成績の5位に入った第一人者は、ここ数年、自分が変わったと感じている。以前は「フィーリングで走っている」という「感覚派」だった。それが今では「感覚を言葉で表現できるようになってきた」。

 きっかけは14年ソチ五輪の翌シーズンに陥ったスランプ。それまで3季連続10位台だったW杯総合順位が81位にまで落ち込んだ。「今までにないくらい考えた。どうすれば前に進めるのか頭で整理した」。基本に返って自分の感覚の正しさを理論づけようとした。

 例えばポール2本で地面を同時に押して進むダブルポール。「体重をしっかり足に乗せてから手をついて『おなかで押すように』進む」。頭で唱えながら走ると調子が戻ってきた。昨季W杯では距離複合15キロで3位に。多くの強豪が出場していなかったとはいえ、09年の自己最高位に並んだ。

 後輩への向き合い方にも変化があった。母校・日大の合宿に参加して理論的にアドバイスする新しい自分を見つけた。「指導して若い子を後押しする役割も面白いなあ」

 37歳になってなお、周囲に「まちゃこ」と親しまれる明るい性格の裏で、「五輪は最後かも」と競技人生の幕引きを考えるようになった。それも競技への意識の変化に影響しているのかもしれない。ただ、変わらないものがある。「走って成績を上げる。それが楽しいから」。がむしゃらに北海道の雪道を走った時の心の炎は、今も燃え続ける。(須貝剛)

 いしだ・まさこ 37歳 JR北海道、オホーツク管内美幌町出身

 平昌冬季五輪開幕まで9日で3カ月となる。再起、飛躍、挑戦―。夢舞台での活躍を期すベテラン、若手たちの思いを追った。(6回連載します)

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