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JR北海道、全線区3年連続赤字 16年度収支 台風被害響く

 JR北海道は7日、2016年度の道内全28線区の線区別の収支状況を発表した。14、15年度に続き、全線区が赤字となった。開業初年度の北海道新幹線(新青森―新函館北斗間)も54億円の赤字で新たな経営課題に浮上。「単独では維持困難」とする10路線13区間の見直しに向け、JRは沿線自治体との協議を加速させたい考えだ。

 全線区の赤字総額は525億7600万円で、15年度(411億7800万円の赤字)から赤字幅が大幅に拡大した。昨夏の連続台風被害で一部区間が運休になった影響が大きい。

 100円の営業収益を得るのにかかる費用を示す「営業係数」が最も高いのは、現在は台風被害で運休中の根室線富良野―新得間で2636円。1キロ当たりの1日平均輸送人員(輸送密度)が最も少なかった札沼線北海道医療大学―新十津川間は100円稼ぐのに2609円が必要となる。いずれもJRが「単独では維持困難」としてバス転換を目指している。一方、最も収益力がある札幌圏でも100円稼ぐのに113円を要する計算だ。

 北海道新幹線の赤字体質も鮮明になった。昨春の開業に伴って、旧江差線(五稜郭―木古内間)は第三セクターの道南いさりび鉄道として分離され、旧海峡線(木古内―中小国間)は新幹線区間になった。15年度で合わせて約37億円の赤字だった両線を除いても赤字が残った形。収支好転が期待される札幌延伸が実現する30年度末まで、JRの足かせになりかねない状況だ。

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