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札幌はミステリーの街 十津川警部、浅見光彦、探偵も 道情報大が調査

 札幌はミステリー小説に似合うまちなのか―。日本を代表する推理作家の西村京太郎氏や内田康夫氏をはじめ、映画「探偵はBARにいる」の原作者の東直己氏ら地元の作家たちが、道都・札幌の情景描写を演出に効果的に利用している。これらのスポットを道情報大(江別)の教員が観光資源として注目し、活用のあり方を探っている。読書の秋、情報大関係者の案内で名作の舞台を歩いた。

 「舞台巡り」はJR札幌駅南口前が出発地。ルートを提案するのは、ガイド役を務める道情報大の諸岡卓真准教授(40)=近現代文学=だ。「あの十津川警部が、ここで銃撃戦に巻き込まれるんです」。解説が早速始まった。警部は西村京太郎氏の一連の作品に登場する主人公で、ミステリー小説界の「有名人」。1983年刊の「札幌着23時25分」で、東京から札幌に護送していた裁判の証人が命を狙われる現場となった。

■死角多い北大植物園

 ミステリー小説の評論家の諸岡准教授は、札幌を舞台にしたミステリー作品について「私の知る限りで100以上。数え切れないほど多い」と指摘する。同大の斎藤一教授(43)=観光情報学=とともに札幌を舞台にした作品を調査中だ。今春、ミステリー愛好家向けにホームページ(http://www01.do-johodai.ac.jp/hajime/works/smm/#HOME)で作品マップを公開した。

 今回の舞台巡りには、調査を手伝う斎藤ゼミの学生4人も参加した。次に向かったのは駅から徒歩10分の北大植物園だ。

 内田康夫氏の代表作である名探偵・浅見光彦シリーズの「札幌殺人事件」(94、95年刊)に殺人現場として登場する。外周をぐるりと回ると、ほぼ正方形の敷地が南西側だけ不自然にえぐれていた。「死角の多いこの場所から犯人は園内に侵入したようだ、との記述がある。地元住民も気付かないことを、作者は現場を入念に調べたはずです」。諸岡准教授が探偵のような「推理」を披露した。

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