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「キセキノヒカリ」日本一 新冠出身の高2騎乗 母馬は濁流から生還

 【新冠】十勝管内鹿追町で開かれた乗馬の長距離耐久レースで、新冠町出身の高校2年荒井三冬さん(17)=大阪府在住=が、2003年の台風により新冠で被災した競走馬の産駒「キセキノヒカリ」を乗りこなし、優勝した。濁流に飲まれながら生き延びた母馬の精神力の強さと強運を受け継いだ馬との見事な連携プレーを見せた荒井さんは「馬の活躍が、昨年の台風被害にあった人に勇気を与えられたらうれしい」と話している。

 荒井さんとキセキノヒカリは、9月23日に開かれた全日本エンデュランス馬術大会の選手権競技(120キロ)に出場。馬の負担を抑え長距離を走るレースで、事後診断で心拍数の上昇など馬の体調への影響が一定基準を超えると失格するが、無事に突破し優勝。馬の体調も良好で、ベストコンディション賞も受賞した。

 キセキノヒカリは牝10歳。母馬のキセキノサイクロンは、03年に道内を襲った台風10号で町内の厚別川に流されたが、3日後に下流で見つかり、軽傷で済んだ。翌年、ホッカイドウ競馬でデビューしたものの、勝ち星に恵まれず、引退後は荒井さんの母亜紀さん(49)が営む町内の乗馬施設で第二の人生を歩んだ。

 キセキノヒカリは被災の4年後に誕生し、亜紀さんの乗馬施設で乗用馬として過ごしている。観光トレッキングで川を恐れずに渡っていた母から受け継いだ精神的なタフさと、騎手の性格を見抜く頭の良さを兼ね備えているという。荒井さんは中学から大阪に進学したが、小学6年からキセキノヒカリに騎乗している。

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