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むつ・釜臥山で市民が「山かけ」体験

 古くから山岳信仰の歴史があるむつ市の釜臥山で10日、市民が「山かけ」を体験する登山会が行われた。難所を越えて標高879メートルの山頂に立った参加者たちは、「サイギサイギ」と唱えて兵主(ひょうす)神社奥宮に参拝。それぞれ家族の健康や幸福、繁栄などを祈った。

 体験登山会は今年で3回目。古来の行事を体験し、釜臥山の魅力を再確認しようと、元小学校長の前田哲男さん(故人)や下北野生生物研究所代表の和田久さん(80)ら有志が実行委員会をつくって2015年に実施。昨年からは、むつ山岳会が主催している。

 今回は20代から80代までの男女26人が参加。標高355メートル地点にある観音堂で安全祈願をし、午前9時前に出発した。険しい岩場や急斜面に石が積み重なったガレ場を越え、岩と岩の狭い隙間を通り抜ける「胎内くぐり」も経験しながら、早い人は2時間40分程度で山頂に到着した。

 誕生日の記念に初めて参加したという、むつ市の須藤徹哉さん(65)は「けっこうきついコースだったが、楽しく和気あいあいと登ることができてよかった」と充実感を込めて語った。

 登山の先頭に立った、むつ山岳会の前田惠三会長(66)は「参加者の体力に合わせ、ゆっくりと登った。健康と地域の繁栄を祈る伝統行事であり、これからも続けていきたい」と語った。

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