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マイナンバー

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マイナンバーカードがなければ、カジノに入場できない―。日本での解禁が決まったカジノの依存症対策で、政府の有識者会議が提案している▼入場のたびにカードの提示を義務づけて記録し、利用回数が上限を超えた場合に入れないようにする仕組みだ。「それなら、ごまかしがきかず効果が大きい」と思う方も多いだろう▼だがマイナンバー法ができた当初、利用範囲は社会保障、税、災害対策の三分野に限っていたはずだ。個人情報の流出や不正利用に対する国民の不安が大きいためだ。制度の運用が始まってから1年8カ月もたつのに、カードの普及率が1割にも満たないのは、そのことを裏付けている▼ところが政府は、利用範囲の拡大策をなし崩しに打ち出し、銀行口座や戸籍にも広げようとしている。とりわけカジノでの提示義務化は、問題の多いマイナンバーカードの普及率向上のため、カジノをだしにしているようで釈然としない▼カードを使える範囲が広がるほど蓄えられる個人情報も増えていく。これを国が一元管理するようになれば、息苦しい監視社会を招きかねない▼個人情報の管理が行き過ぎた悪い例が隣国・中国だ。飛行機や高速鉄道に乗る時もホテルに泊まる時も、身分証の提示が必要だ。このためウイグル民族などの利用を拒むケースも日常的に起きている。マイナンバーカードがこうならない、との保証はない。2017・9・12

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