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特殊詐欺実行役、際立つ厳罰 札幌地裁判決、「初犯で実刑」大半

 道内で深刻化する特殊詐欺。被害者から通帳やキャッシュカードなどを受け取る「受け子」や現金を引き出す「出し子」ら実行役の刑事裁判について、札幌地裁判決を分析すると、「初犯で実刑」が大半を占め、厳罰の傾向が際立つ。実行役は詐欺グループ内で末端の役割とされ、「金になるから」と安易に加わる若者も目立つが、負うべき代償は重い。

 実行役は、被害者との接触や防犯カメラの映像などで人物を特定されやすく、逮捕される可能性が高い。

 札幌地検によると、実行役として詐欺罪などで起訴し、札幌地裁で判決を受けた被告は、2014~16年度の3年間で19人。前科の有無は公表していないが、「ほとんどが初犯」(札幌地検)という。このうち執行猶予が付いたのは、全額弁償したり犯行未遂だったりして実質的な被害のなかった事件の3人にとどまり、全体の2割に満たない計算になる。

 犯罪白書によると、15年に全国50地裁で言い渡された刑法犯の有期刑(有期の懲役・禁錮)判決のうち、執行猶予判決は53・6%、特殊詐欺を含む詐欺罪は51・3%といずれも過半数を占めるのに比べ、特殊詐欺の実行役の低さは顕著だ。

 厳罰の背景には、《1》被害が高額に上り、結果が重大《2》実行役がいないと犯罪が成り立たず、役割が不可欠《3》被害回復が難しい―などの理由が挙げられる。

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