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道議会の政活費 ネット公開の導入早く

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 インターネットによる政務活動費(政活費)の公開は、大きな流れになりつつあると言っていい。

 にもかかわらず、ネット公開の検討すらしない道議会の姿勢はあまりに頑迷ではないか。

 全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)が、2016年度に都道府県と政令指定都市、中核市の計115議会が支出した政活費の調査結果を公表した。

 領収書をインターネット上で公開している議会が30に上り、前年度の9議会から大幅に増えた。

 17年度には43議会に増える見通しで、道議会の旧態依然ぶりが一層目立つことになる。

 政活費の透明化を高め、道民に納得してもらうためにも、ネット公開を早急に導入するべきだ。

 オンブズマン会議による情報公開度ランキングでは、道議会は全国47都道府県中、滋賀県や岡山県と並んで28番目だった。

 1位は「号泣県議」の不正受給が発覚した兵庫県だった。中核市では、12年からネット公開に取り組む函館市が1位になった。

 どれだけ使ったかを示す執行率は、昨年、組織的な不正が見つかった富山市が100%から62・4%へ一気に減った。

 かつて9割に近かった兵庫県は65・2%だった。

 兵庫県や富山市は不正をきっかけに改革が進み、どちらも領収書のネット公開に踏み切った。

 最近も、神戸市議が印刷仲介業者に架空発注して政活費を申請した疑惑で辞職するなど、政活費を巡る不祥事は後を絶たない。

 こうした不祥事や、改革した議会の執行率の低下を考えると、政活費の使われ方について、疑問を感じない方がおかしい。

 道議会は1・3ポイント増の89・8%で、依然大半を使っている。

 一方、領収書をチェックするには、札幌の道議会庁舎にわざわざ出向かなければならない。

 加えて、新庁舎の建設問題を巡っては、道民から「説明不足」との批判が起きている。

 大きな不祥事がないことを理由に、道議会が政活費の使い道について、一層の透明化を怠るとしたら、道民の理解は得られまい。

 ネット公開に対し、道議会に根強い「費用対効果が低い」との反対論は、ほとんど説得力がない。

 道内でネット公開している議会の大半は、新たな予算は付けていない。情報公開度首位の兵庫県は年間30万円でホームページの作成などを委託している。

 やる気一つではないか。

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