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【背番号87の本音】 黒木知宏投手コーチ 阿井英二郎さんが迫る ■電子版特別編

 プロ野球の北海道日本ハムの黒木知宏投手コーチは、現役時代は「ジョニー」の愛称で千葉ロッテで活躍、気迫あふれる投球スタイルから「魂のエース」と呼ばれた。日本ハムに入団した2013年は、前年の優勝から最下位に転落する苦い経験も味わった。前ヘッドコーチ、阿井英二郎がこの間の苦労や、「黒子」としてチームに尽くす役割への思い、斎藤佑樹や大谷翔平についてなどに迫った。(敬称略)

■選手が最高の力出すように、準備整える

 ――今年のチーム状況、特に投手陣をどう見ている?

 「ある程度期待をしていた選手が少し春先につまずきました。その時、心身ともにまだ強さができていなかったというのが多少有ります。一つ二つ負けたとしても、そこを取り返そうというエネルギーがまだ足りなかった。あとは、戦う場所や道が、違った方向に向かったんじゃないかと思ったんです。例えば、自分のボールをしっかり投げたい、自分の技術をしっかりと上げていきたい、上げていれば当然結果が出るだろうという方に向かっている選手がいたのかな。それは大事なんですが、それより大事なことは、相手と戦うこと。打者から見たらどういうボール、どういうマウンド裁きがすごくいやなのか。そこのアプローチがまだ、若い選手はできていない可能性があります」

 ――若い選手が多いから。優勝したことによってモチベーションが落ちる。経験のある人は、モチベーションが落ちてもけっこううまくやるけど、みんな疲れが出ている。そういうものを投手コーチから見て感じる?

 「それはすごく懸念していましたよね。2年目のジンクス。若い投手はほぼそれに当てはまるので、そうならないために昨秋からしっかり面談をし、自分で足りているもの、足りないものをしっかり分析して、そこに対する練習法、調整法をちゃんと選手と向き合って、吉井コーチとも話をしていった。その課題を克服していった時には、2年目のジンクスも克服できるであろうと。若い選手って、すごくエネルギーがあるので、そのエネルギーをもっとよりよい方向に仕向けようという話はしていましたね。ただやっぱり、選手たちに引き出しがいっぱいあるわけじゃないし、継続をする力もなかなかなくて。今はすごく苦しんでいますけど、その苦しみを耐え抜いて、そこを克服した暁には、スーパーエースだったり、一流選手になるというのが見えてくる。今は本当に苦しいんですけど、産みの苦しみと思ってほしい。何もかも与え続けるのではなく、自分から考えるような環境をつくってやることに特化してやっています」

 ――選手時代はロッテのエースでスーパースターだった。ロッテで指導者をやる可能性もある中でファイターズに来たのは。

 「ファイターズにオファーをいただく前から、ビジョンがある球団だと思っていました。毎年のようにAクラスに入って優勝争いをして、若い選手が入ってくる。人づてに、育成がよくされていると聞き、興味を持っていました。それに、普通なら名前とか、この人だったらコーチをやってくれるんじゃないかということで(オファーが)来るものだと思っていました。でも、ファイターズは僕の野球の解説やそれ以外の活動など、深い部分を見ていてくれた。そこに一番感銘を受けました。ユニホームを脱いだ時点でロッテの黒木ではなく、野球人の黒木なので、断る理由はありませんでした」

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