PR
PR
なんか変だな
[PR]

どこかおかしい。釈然としない。2020年度から始まる大学入学共通テストの英語の試験だ。「読む・聞く」に加え「書く・話す」技能も測ろうと、英検などの民間試験を導入する▼幅広い能力を評価する、その方向に異論はない。だが、共通テスト検定料は上がる見通しだ。民間試験の受験料も安くない。国が行うべき試験を民間に肩代わりさせ、コストは受験生持ち。首をかしげたくなる▼これも疑問である。小学校で英語授業が拡充されるのに伴い、先生たちが指導方法の研修に追われていることだ。仕事が増えるのだから、英語講師を増やすなど、まずは国が必要な措置を講じるべきではないか▼授業時間に余裕がなければ、細切れ授業や夏休み、週末の授業で対処せよという。現場にこれほどしわ寄せが及ぶのは、制度に問題があるからではないか。何よりそんなに詰め込んだら、子どもたちが疲弊する▼文科省は少子化に伴う教員採用数の減少を見据え、教育大や総合大学の教育学部の統合を進めるという。けれど、重要なのは、きめ細やかな教育に必要な教員数の確保だろう。いじめや保護者への対応、特別支援教育―。学校現場からは悲鳴が聞こえる▼文科省は、子どもの貧困に伴う教育格差解消や教員の長時間労働改善などの必要性を力説する。だが、現状はどうか。政府が掲げる「人づくり革命」という言葉が、むなしく響く。2017・8・12

どうしん電子版のご案内
北海道新聞 購読の申し込みはこちらから
新聞配達スタッフ募集
ページの先頭へ戻る