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明治神宮の巨大モミ 名木「幻の写真」七飯に 現存は数枚「貴重な資料」

 東京・代々木の地名の由来になったと伝えられ、戦時中に焼失した明治神宮の巨大なモミの木を撮影した写真が、渡島管内七飯町の民家で見つかった。江戸時代から旅人の目印として有名な大木だったが、1945年5月に空襲を受けた際に米軍機が樹上に墜落し、姿を消した。現存する写真は数枚しかなく、樹木の形や撮影時期が明確に分かる写真は珍しいという。

 写真を発見したのは七飯町の渡部妙子さん(70)。昨年春、自宅の押し入れや仏壇を整理していたところ、裏面に「明治神宮」と書かれた写真を見つけた。今年に入り、東京に住む長女を通じて渋谷区郷土博物館・文学館に寄贈した。

 写真は白黒で、老木の前で記念撮影する3人の若者が写っている。立て札には「代々木ナル地名ノ起源トナリシ樹木」とある。同じ日に撮影された別の写真に日付が記されており、撮影日は明治神宮の創建1カ月後の20年(大正9年)12月5日と分かった。

 寄贈を受けた同館の松井圭太学芸員は「樹木の形がこれほど鮮明に写った写真は他にない。戦災で失われた名木の姿を伝える貴重な資料だ」と喜ぶ。

 撮影したのは妙子さんのおじで七飯町出身の渡部亀太郎さん=当時(19)=。写真を学ぶために上京したが、帰郷後に22歳で亡くなった。

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