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乳頭レイノー現象 治療法は 刺激で血流悪化 専門家へ

 <質問> 7カ月の長男に右の乳首をかまれて傷が化膿(かのう)しました。薬で傷はすぐに治りましたが、右乳首が授乳の後に1、2時間ほど激しく痛むようになりました。原因が分からずとても困っています。


 <回答> ご相談は乳首の傷が治ったにもかかわらず、授乳終了後に激痛が生じるということですね。さらに詳しい話では、授乳中に痛みはなく、授乳が終了し、数分たってからジンジンと痛み出し、やがてきりで刺されるような激痛となり、1、2時間ほどで自然におさまるとのことでした。毎回痛みが出るわけではなく、朝の授乳後に起きる場合が多いとのことです。

 お話から考えますと、この痛みの原因は乳頭のレイノー現象のようです。レイノー現象とは寒冷刺激などにより、手足の末梢(まっしょう)の小動脈が発作的に収縮して血流が悪くなり、皮膚が蒼白(そうはく)、暗紫色になる現象です。膠原(こうげん)病などでみられる症状ですが、そういう病気とは関係なく授乳中の女性の乳頭にもしばしば起きます。

 ある調査では乳頭痛の23%がレイノー現象とされました。発生頻度が多い割にあまり知られていないためか、なかなか診断がつかなかったケースにしばしば遭遇します。授乳終了後、痛みのある乳頭が白くなる変化が確認できれば、レイノー現象の診断は確実です。

 乳房を温めると痛みが改善するのも特徴です。乳頭の傷、乳管のつまりなどのトラブルを契機に発症することがほとんどですが、原因不明の場合もあります。おっぱいのトラブルが改善すれば、痛みの多くは良くなりますが、痛みが強い場合、カルシウム拮抗(きっこう)剤という薬を使うことがあります。乳房・乳頭の痛みの多くは適切な診断と治療で改善しますので、母乳育児に詳しい専門家に相談されることをお勧めします。(瀬川雅史=のえる小児科院長)

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