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政治家の聞く力

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 東京都議会選挙における自民党の大敗と、それに引き続く安倍晋三政権支持率の急落によって政治の雰囲気はガラッと変わった。7月の朝日新聞の調査では、安倍政権を支持しない理由の中で、首相の人柄を信頼できないとするものが6割にも上っている。安倍離れは簡単に止めることはできないように思われる。権力者による国家の私物化を許さないという国民感情は当然であり、安倍政権は目先をかわすような内閣改造ではなく、情報公開によって疑惑を払しょくする努力を行わなければ、態勢を立て直すことはできないだろう。

 他方、野党の混迷も深刻である。同じ朝日新聞の調査では、8割以上の人々が、対抗勢力が必要だと答えている。つまり、今の野党は対抗勢力と認知されていないということである。民進党の蓮舫代表は二重国籍への批判に答えるために、自らの戸籍を公開した。これは、出自や民族によって差別をしてきた過去の誤りを繰り返すことを招く愚かな行為だと、私は思う。基本的人権や個人の尊厳を説く野党第一党の党首のすべきことではなかった。民進党も都議選の敗者であるが、敗北への対応を間違っている。

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