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安倍政治のほころび

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 安倍政権と与党は共謀罪を力ずくで可決、成立させた。参議院の委員会審議を途中で打ち切り、本会議に中間報告させて一気に採決に持ち込むという手法は、議会政治の常識を破るものである。共謀罪に限らず、森友学園への国有地の不当な値引きによる譲渡、加計学園の獣医学部新設をめぐる優遇など、様々な疑惑が国会で追及されたが、安倍政権は一貫して誠実な説明を拒否してきた。安倍首相は、憲法改正メッセージについて質問を受けると、自分の真意については読売新聞を熟読せよと言い放ち、野党の質問が終了したらつまらない質問だったと聞こえよがしに喚(わめ)いた。およそ、議会人としての資格はないと言わざるを得ない。

 首相がこのような居丈高な態度を取るのは、ひとえに世論調査における内閣支持率が高いためである。様々な疑惑にもかかわらず、内閣支持率はほとんどの報道機関の調査で、50%程度を維持している。加計学園問題に関連して文科省の前事務次官が首相官邸中枢の関与を示す文書の存在を証言した後でさえ、6月10日前後のNHKの調査で支持率は微減にとどまった。他に代わりはいないのだから何をやっても国民はついてくるという自信というか、驕りというか、そんな気分が首相とその周辺に満ちているのだろう。私のような研究者も、なぜ支持率が高止まりしているのか説明に困っている。

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