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憲法審査会状況は 9条改正の議論は手つかず

  18日に衆院で1カ月ぶりに議論を再開した憲法審査会とは何ですか。

  衆参両院に設置され、憲法や憲法と密接に関係する法律に関して総合的な調査を行うほか、憲法改正原案が出された場合に審査を行う機関です。以前、国会にあった「憲法調査会」や「憲法調査特別委員会」の役割も引き継いでいます。改憲原案は衆参それぞれの審査会の採決で過半数の賛成が得られれば、本会議に提出されます。

  いつできたのですか。

  改憲手続きを定めた国民投票法に基づき、第1次安倍政権下の2007年8月に両院にそれぞれ設置されました。同法採決時の与野党対立を引きずって長く休眠状態が続きましたが、11年に実質的に始動しました。

  どんな人たちで構成されているのですか。

  委員はいずれも国会議員で衆院は50人、参院は45人です。各党の委員数は衆参それぞれの議席数に応じて配分されています。例えば衆院憲法審は自民党が31人を占めています。

  安倍晋三首相は憲法9条1、2項を維持しつつ自衛隊の存在を明文化する憲法改正を提起しました。憲法審では具体的な改憲論議が進んでいるのですか。

  これまで衆院憲法審では、大規模災害など非常事態発生時に国会議員の任期延長を認める緊急事態条項などを巡る議論もありましたが、憲法や立憲主義のあり方が主なテーマで、9条を含め具体的な改憲項目の絞り込みに関する議論は行われていません。衆院憲法審は当初11日に再開する予定でしたが、改憲を巡る首相発言に民進党が反発して1週間ずれ込むなど、開催がその時の政局に左右されることもあります。自民党が改憲案を憲法審に示しても、改憲原案づくりに向けた各党の議論が進むかは不透明です。(田口博久)

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