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交信後謎の急降下 雲中「空間識失調」指摘も 陸自機墜落

 函館空港から西へ約30キロの山中で、大破した状態で発見された陸上自衛隊北部方面航空隊(札幌)所属のLR2連絡偵察機。事故現場や飛行高度から同機が管制官との最後の交信から、わずかな時間で急降下した可能性があることが分かった。

 防衛省などによると、最後の交信となった15日午前11時47分ごろには、管制官が連絡偵察機に「高度3500フィート(約1070メートル)を維持して(滑走路に)進入してください」と伝え、同機は「了解しました」と応答した。

 当時、周辺は低い雲に覆われ、霧も発生しており、同機は外を見ずに高度計や速度計などだけで操縦する計器飛行で着陸しようとしていた。函館空港への最終進入に向け、電波で着陸を誘導する「計器着陸装置(ILS)」を利用。管制官はILSの電波を受信できる高度1070メートル程度の飛行を要求し、同機も高度を守っていたという。

 ところが、それから1分ほどたつと高度は約900メートルまで下がり、レーダーから機影が消えた。周辺には標高600~700メートル級の山が連なる。レーダーが捉えられないほど低空飛行した可能性があり、レーダーの機影が消えた地点から南へ約1・7キロの標高約300メートルの尾根筋で大破した機体が見つかった。わずか数分で700メートルほど急降下した計算になる。

 丘珠駐屯地で同型機のパイロットだった元自衛官は、「操作を誤ったぐらいでは起こらないほどの急降下だ」と驚く。当時、北斗市には強風や雷の注意報が出されており、「機体への落雷や横からの突風で、飛行に影響したかもしれない」と話す。

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