卓上四季
襲名披露を(2月9日)
寄席の芸人さんは、実力が認められるにつれて出世魚のように名前を変えてゆく。近年も桂小米朝(こべいちょう)さんが米団治(よねだんじ)を、林家いっ平さんが三平を襲名した。動物ものまねの江戸家小猫さんは、猫八を名乗っている▼米団治の名は一門で最も格上だ。人間国宝の米朝さんが名を継がなかったことなどから、そろそろどうや、と息子に回った。カエルの子はカエル、華があるなめらかな話術からすれば、いつまでも「小」米朝では落ち着かない▼鳩山さんも天下の首相だ。いつまでも「小鳩」政権などと、陰の実力者の名を上にかぶされていていいのか、「小」の資金問題で毅然(きぜん)としてください。世はそう催促していると、本紙に載った世論調査を読んで思った▼不正な金はないとする小沢・民主党幹事長の説明に「納得できた」と考える人はわずか8%。幹事長を辞めるべきだと72%が答えた。同じ日に公表されたほかの3紙の調査も、おおむね同じような数字だ▼だが民主党への支持は下がっていない。むしろ微増だった。鳩山首相はきのう小沢氏の幹事長続投を了承したが、民意をくみ取る日はいつか、世論はいま、我慢しながら見守っている段階だろう▼ここで対応を誤れば、7月の参院選では厳しい結果も出るはずだ。そうなってから「泣くな小鳩よ」と嘆き、「おあとがよろしいようで」と舞台裏に引っ込んでも、拍手はまばらに違いない。





