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湯けむり名人の温泉!とっておき

【札幌市】定山渓温泉 章月グランドホテル
渓流の瀬音 露天で快く (2010/04/18)
移ろう四季の眺めを楽しめる露天風呂
 江戸末期の慶応2年(1866年)、備前(現在の岡山県)の僧美泉定山(みいずみじょうざん)が、土地の人の案内で渓谷の底からわく温泉を見つけ、ささやかな湯小屋を建てたのがその始まりと伝わる定山渓温泉。

 そのころのまんまとも思えるうっそうたる原生林を背景に、豊平川の両岸から湯煙が立ち上り、温泉場風情を色濃く漂わせている。

 「しばらく登別に赴任していましたが、定山渓の魅力は四季の彩りにあるとあらためて感じています」

 「章月グランドホテル」の竹下直哉支配人は目を細めた。

 昨年秋、創業75周年を迎え、温泉街で有数の老舗に数えられる章月は、豊平川に面した渓谷の縁に立つ。

 3、4年前に改装されたフロントロビーを奥に進むと、ワイドビューの窓の外に、屹立(きつりつ)した山々を背にホテル群、眼下には雪解けで増水した豊平川が…。河畔の所々から湯煙も上がる。定山渓屈指のロケーションだ。こうした眺めはロビーからだけではなく、客室、食事どころ、大浴場、露天風呂と、どこからでも定山渓の四季の移ろいを堪能できる。

 最近、定山渓で話題を集めているのが、平日の「0泊2食プラン」(昼・夕食付き)、「0泊1食プラン」(昼または夕食付き)。2食付きだと、部屋で9時間も滞在できるという。

 「大都市に隣接した定山渓ならではの発想です。料金も20%は安くなりますから時間のない札幌近郊の方には好評で。意外とご高齢の方の利用も多いのです」

 風呂がいい。澄明な食塩泉がかけ流される大浴槽のほかに、檜(ひのき)風呂、河畔の露天風呂。80度の源泉を利用した「源泉蒸し風呂」が気に入った。奈良時代以来、日本人のDNAが記憶している風呂は、蒸し風呂だから、天然の温泉熱を利用したミストサウナは現代人の心にも優しい。

 露天風呂につかる。渓流の瀬音が心地よく耳元に届く。川面を渡る風は少し冷たいものの、ほてたほおは春がもうそこまで来ている優しさを感じとった。(札幌国際大教授・松田忠徳)

住所 札幌市南区定山渓温泉東3の239
電話番号 011・598・2231
泉質 ナトリウム−塩化物泉、80.1度
日帰り入浴 午後1〜5時。不定休。大人1500円、小学生750円、幼児無料
宿泊 1泊2食 1万3800円から
交通 JR札幌駅から定山渓温泉行きじょうてつバスで約1時間10分、定山渓神社前下車すぐ

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