全国最年少 夕張・鈴木市政スタート
上.【市役所改革】 前例脱却、問われる力量 (2011/04/27)
「命を懸けて頑張ってまいります。ぜひ、皆さんお力をお貸しください」。26日朝、初登庁した鈴木直道・新市長(30)は会議室に並んだ約100人の職員に訓示、最後にこう言って頭を下げた。
鈴木市長は訓示の中で、選挙戦を通じて、多くの市民から行政への不満を聞いたことを紹介。自らの政策パンフレットを示しながら「市役所を元気にするということも公約のひとつ」と強調した。 鈴木市長は、前例主義からの脱却や成績主義制度の導入、地域ごとに市民の実情を把握する地域担当職員制度など、市役所改革に関して意欲的な政策を掲げている。この日の就任会見でも「市職員が汗を流し、厳しい状況下で頑張っている姿を市民に見ていただく必要がある」と述べた。 成績主義について鈴木氏は「これから制度設計を行う」としているが、東京都の制度をモデルとする考えだ。各職員が1年間の目標を立て、半年ごとに達成度を検証する−。段階的に導入し、最終的には給与に反映させることを想定している。 「頑張る職員を評価するもので、職員を色分けするものではない」。選挙戦で鈴木氏を支持した市職労委員長の厚谷司市議は「市役所の信頼を高めるためなら、受け止めなければ」と一定の理解を示す。その一方で「今後、制度の詳細が明らかになってくれば調整も必要」とくぎをさす。 市役所内では「組合とどういう話になっているのか」と疑心暗鬼も広がる。公務員として最低ラインの待遇を強いられている職員の理解をどう得るか。年齢や行政経験では先輩職員が大半。若い市長はいきなりリーダーシップを求められる。 市議会対策も課題だ。9議席のうち対立候補の飯島夕雁氏を支援した議員は5人と過半数を占める。前期の議会に会派はなかったが、今期は少なくともその5人による会派結成が濃厚だ。鈴木氏を支援したのは市職労の厚谷委員長と前市長の藤倉肇氏の2人だけ。 財政再生計画に縛られる夕張市とはいえ、政策実現には議会が関門となる。「野党会派」のある市議は「何でも反対ではなく、是々非々で行く」とするが、鈴木氏は難しい議会対応を迫られそうだ。 ◇
夕張市長に30歳で初当選した鈴木直道氏。若さと変化を求める市民が選んだ全国最年少市長に何が待ち受けているのか。自ら「いばらの道」と例える今後の市政運営の課題などを探った。(夕張支局の三浦祐大が担当します) |
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