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発信2010 夕張メロン半世紀

上.【ブランド】 需要開拓へ店頭強化 (2010/07/06)

ダイエーいちかわコルトンプラザ店の「北海道フェア」のメーンとなった夕張メロンの販売コーナー=6月

 「メロンと言えば夕張。味、香り、外見ともに、ほかではまねできません」。6月下旬、千葉県市川市のダイエーいちかわコルトンプラザ店で行われた「北海道フェア」。買い物客約100人を前に、夕張市の藤倉肇市長が胸を張った。

 フェアの主役は夕張メロンだ。売り場の一等地に箱入りで積み上げ、1玉1900円で約130玉を売った。メロンが当たる抽選会のほか、試食用にも振る舞われ、市川市の主婦宮坂玲子さん(45)は「いつも食べているメロンよりずっとおいしい」と笑顔を見せた。

産直で全国区

 夕張メロンは今年で誕生から50年。生産され始めた当時、赤肉のネットメロンは珍しく、ダイエーは1981年、いち早く夕張メロンに着目して、夏の産地直送ギフトの中心に据え、ブランドづくりの一翼を担ってきた。

 「食味、食感、香りが独特。他のメロンとは全く違う」。ダイエー食品商品本部の宮川和信チーフマーチャンダイザーは、夕張メロンの商品力を高く評価する。

 ほかにも、この商品力に注目した宅配便会社が80年代に「幻の名果」と銘打って産直ギフトとして売り出し、テレビコマーシャルを全国放送。夕張メロンは全国に名を知られるブランドに成長していった。

出荷額は減少

 ただ、出荷額は最盛期で年間40億円を超えたが、91年をピークに減少傾向に。2009年は23億円余りにとどまった。売れ行きが景気に左右されるギフト需要が多く、バブル後の景気低迷の影響を大きく受けている。

 誕生50年を機に、ギフト以外の自家消費用の需要も開拓しようと、夕張市農協は百貨店、量販店での店頭イベントに力を入れ始めた。「名を知っていても食べたことのない人はまだ多い。一人でも多くの人に味を知ってもらうのが大切」と前田昌一組合長は語る。

 7月14〜17日には、小田急百貨店(東京)が新宿店で開く夕張メロンの即売会に市農協の担当者が出向く。同百貨店の小林明仲・食品部統括マネジャーは「夕張メロンのブランドは強い。生産地から説明に来てもらえると説得力もある」といい、成功すれば藤沢、町田など他店への展開も見据える。

 独特の味と香りで強力なブランドを築き上げてきた夕張メロン。新たな市場開拓が次の50年の課題だ。

(夕張支局の三浦祐大が担当します)

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