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海の幸 味さがし

【羽幌】プリプリ 濃厚甘エビ (2008/05/01)

「ボタン」 踊り食いも

 留萌管内羽幌町の漁港は、甘エビ(ホッコクアカエビ)の水揚げでにぎわっていた。羽幌沖の日本海に武蔵堆(むさしたい)という道内有数の好漁場があり、北るもい漁協に所属する十隻の漁船が、三月から翌年の一月まで甘エビをとっている。

 羽幌漁港から漁場まで片道で五、六時間。鮮度を保つために二十年ほど前から海水を冷却し、殺菌する装置を全船に取り付け、生きたまま水揚げをする。甘エビが入った発泡スチロール箱がセリ場に並んでいる。すごい量だ。

 「ほとんど関東や関西方面に直送されるんだ」と話すのは、セリに参加している山田水産の社長・山田元信さん(75)。同社の直売所には甘エビやボタンエビをはじめ、一夜干しなど自慢の加工品も並び、通信販売も行っている。

 道内の市場では見ることのできない羽幌産の甘エビだが、地元の羽幌ではたらふく食べられる店がある。七年前まで天売島で店を構えていた「おろろん食堂」だ。笑顔のすてきなおかみの山田邦子さん(63)は、山田水産の社長の奥さんだ。

 食堂のテーブルに人気メニューの三品が出された。どれも大盤振る舞いの量だ。「甘えび丼」は、ご飯の上に十三匹もの甘エビがきれいに並べられ、プリプリの身は甘みが濃厚だ。「甘えびラーメン」は丼の底が見えるほど透き通ったスープに十匹の甘エビのエキスが溶け込み、あっさりしたやさしい味わいだ。「ボタンエビの踊り食い」は、皿の中でピチピチ跳ねるエビの殻をむき、口に放り込む。身が厚く食べ応え十分だ。

 この時季は、甘エビ一色だが、六月からは天売島周辺でとれたウニ料理が登場する。道北の旅の楽しみが、また一つ増えたような気がした。(文・イラスト ながせ義孝)

<メモ>

 山田水産とおろろん食堂は、羽幌町北4の1。(電)0164・62・4815。営業時間は午前9時−午後7時。年中無休。

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