こちら生活部
心豊かに生活するには (2007/07/17)
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胆振管内で家族と雑貨店を営むA子さんは、八十一歳の今も現役の「看板娘」として活躍している。
来店者の多くは地元のなじみ客。「親せきの家に行く急用ができたが列車代がない」と言う客にさっと三万円を貸したことも。「顔の見えるつきあいだから、できることですよね。うちのような店は消えつつありますが…」。Aさんの長男Bさん(57)は語る。 地域の人口減少やコンビニエンストアの出店で、売り上げは十年前の半分以下に落ち込んだ。Bさんは「店の経営は自助努力しかないと思うので、政治には直接期待していません。ただ、食の安全問題をはじめ、人間の生活がすさんでいるように感じます」と言う。 専門家によると効率が優先され、暮らしの先行きが不安定な時代には「生活」をキーワードに、社会を見直す動きが出てくるという。東大大学院の神野直彦教授は地域社会のきずなや人間の信頼関係の喪失が、企業の不祥事など社会全体の非効率化を招いていると指摘。「生活者による地域再生」が経済活性化のかぎになると提唱する。 参院選の投開票日が迫ってきた。地域で心豊かに生活するため、私たちはどんな社会を目指すべきだろう。取材で出会った道内各地の人たちの顔を浮かべながら、望ましい政治を選び取りたいと思っている。 (村田泉) |





