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北の幸 味わいだより

【江別】ヤツメ蒲焼き 濃厚コリッ (2009/02/01)

 「明治期から伝わる江別の食文化を大事にしたい」と、45年前から市内で料理人として腕を振るってきた小島等さん(68)。一貫してこだわってきたのは、開拓者の貴重な栄養源ともなってきた江別特産のヤツメウナギ(カワヤツメ)だ。

 ヤツメウナギの栄養価は高く、特にビタミンAがウナギの5、6倍で医薬品の原料になるほど。冬を乗り切る元気をもらおうと、小島さんが25年ほど前に開店した郷土料理の店「北の幸こじま本店」に向かった。

 小島さんのヤツメへの情熱は半端ではない。石狩川水系の環境変化などで、1990年代以降、漁獲量が激減したヤツメだが、小島さんはメニューに載せ続けようと奮闘してきた。2006年には「石狩川やつめ文化研究会」を立ち上げて生態などを学んだり、昨年は船の免許を取得。江別漁協の組合員に加入して自らヤツメ漁を始めた。今では店の近くに設置した2基のいけすに、通年、提供するに十分なヤツメを確保できるようになった。

 小島さんが、まずすすめてくれたのは、くし刺しにして秘伝のたれを繰り返しつけて焼きあげた「ヤツメ蒲焼き」。ウナギのかば焼きに比べて弾力があり、コリッとした歯応えで、濃厚な味わいだ。ファンには、この食感がこたえられないという。「ヤツメ丼」はご飯の上にかば焼きを豪快にのせたもの。「ヤツメ弁当」では、ヤツメのソーセージや空揚げなども味わえる。

 寒い時期にとれるヤツメは「寒ヤツメ」と呼ばれ、特に上質なのだとか。江別の”北の幸”をごちそうさま。

<メモ>

 「北の幸こじま本店」は、江別市野幌町54の2。(電)011・384・0939。午前11時30分−午後2時、午後5時−同10時30分。休日は年末年始のみ。160席(禁煙席なし)、駐車場10台。

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