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北の幸 味わいだより

【石狩】素材生きる“魔法の鍋” (2012/05/06)

 アウトドアカフェ「野菜香房」は2年前に、石狩市内のニュータウンにオープンした。オーナー・新津賢二さん(49)の鉄鍋料理を楽しみに、地元や札幌をはじめ、ホームページを見た道外の人たちが訪れている。

 鉄鍋を“魔法の鍋”と呼ぶ新津さんは、「温度変化が少なく鍋全体が均一の温度となり、じっくりと火の通った素材のおいしさが保てるんです」と話す。そして素材は、できるだけ石狩産にこだわっている。

 たまらなくおいしかったのが、道産和牛の「鉄鍋ビーフシチュー」。ニンジンや玉ネギ、セロリなど10種類の素材をデミグラスソースでじっくり10時間煮込む。大ぶりの肉はかまなくても食べられるほどの軟らかさ。新鮮な無農薬野菜もソースの味がよく染みている。

 ニョッキの「旬野菜鉄鍋グラタン」は、数種類の旬の野菜を手づくりのソースと、チーズで焼き上げたもの。どの野菜もチーズとの相性がよく、特にピクルスのシャキシャキ感が魅力だ。

 石狩産ななつぼしと組み合わせたのが、イコロ卵の「とろとろオムライスきのこ添え」。とろけるほど軟らかく調理されたイコロ卵は、アイヌ語で「宝の卵」という意味を持つ。鶏の餌に鮭魚醤(さけぎょしょう)の搾りかすを与え、広い鶏舎内で育てるので、ストレスが少なく普通より大きな卵になる。

 そのイコロ卵と、新鮮なカボチャで作る「石狩かぼちゃのまんまプリン」も人気メニューの一つ。帰宅途中に買い求める男性会社員も少なくないという。春が来た。屋外で鉄鍋料理を堪能する時期になった。

<メモ>
 アウトドアカフェ「野菜香房」は、石狩市緑苑台東1の2の79。(電)0133・77・8811。営業時間は午前11時〜午後4時、午後6時〜同9時。水曜定休(祝日の場合は営業)。店内18席(全席禁煙)、テラス15席。共用駐車場4台。

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