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観光企画特集=桜前線上陸地 道南を行く

(1)松前公園

桜の向こうに佇む松前城。北海道で桜と城の風情ある組み合わせを楽しめるのは松前のみ

光善寺境内の「血脈桜」は、松前一の古木で樹齢300年以上(左=写真提供/函館国際観光コンベンション協会)。戊辰戦争の戦火をまぬがれ、江戸時代当時の伽藍を残す「龍雲院」の「蝦夷霞桜」(右)


北前船による交易で 隆盛を極めた北の小京都

 松前城(福山城)は、1854年に完成した日本最後の「旧式築城」の城。藩政時代は、多くの北前船が行き来することで隆盛を極め、「松前の5月は江戸にもない」とうたわれるほどであったという。ところが、箱館戦争で土方歳三をはじめとする旧幕府軍によって落城する運命を辿る。昭和に入り、一時消失した三層の天守閣は現在復元され、一帯は公園として整備されている。
江戸時代の町並みを再現した「松前藩屋敷」のほか、国指定重要文化財の「龍雲院」、「法源寺」の山門、血脈桜伝説や義経伝説が伝わる「光善寺」など、かつては「北の小京都」とも言われた城下町の風情が訪れる人を魅了する。

歴史と伝説を語る 松前の名木は必見

 北海道で一番早く桜が咲くまちとして知られている松前町は、北海道で唯一城があるまちでもある。松前城周辺の松前公園では、約1万本、250種類のサクラが華麗な姿を見せてくれる。桜の種類が豊富なのも特徴で、ソメイヨシノ、ナデン、アマヤドリ、イトククリ、カンザンなど、早咲きから遅咲きまで順を追って花見を楽しむことができる。
 第二公園展望広場まで足をのばすと、満開の桜の向こうに海が広がるロケーションを楽しめるので、ぜひおすすめしたい。天気がいい日には津軽半島を望むこともできる。

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