さくらももこさんにインタビュー
四コマで新しい「ちびまる子ちゃん」を (2007/06/17)
制作中のさくらももこさん(自画像)
子供目線の飾らない言動が読者やお茶の間の笑いを誘う「ちびまる子ちゃん」。その小学生ばなれしたクールな観察眼は、大人の世界の矛盾や固定観念をユーモラスに映し出してみせる。国民的人気の漫画が装いを変え、七月一日から本紙に登場する。「四コマ漫画は機会があればやってみたいと思っていた」と語る作者のさくらももこさんに、新聞連載に臨んでの思いを聞いた。 ――ちびまる子ちゃんは、どんな子ですか。 一応、私の子供のころのキャラクターという設定なので、あまり良い事は言いにくいのですが、ちょっと照れ屋で明るい性格で、基本的にはまじめだけれど面倒くさがりだったりするという、ごく普通の女の子です。 ――そんなキャラクターの「ちびまる子ちゃん」が、幅広く読者に受け入れられた理由は何だと思いますか。 家庭とか学校内の日常がテーマなので、共感していただける内容だったという点と、絵柄が親しみやすかった点などかな…と思います。 ――新聞連載をやってみようと決意した訳は? いろいろあるのですが、大きな理由の一つとしては、毎日一本作品を描くというのは、自分の創作意識の新しい軸になるだろうと思い、試みることにしました。 ――新聞は四コマ漫画。創作の難しさはありませんか。 四コマは、起承転結がそれぞれ一コマしかありませんから、今までの作品のように状況を描く余地がないという点が難しいと感じています。ストーリー漫画とは創作の仕方が全く違いますね。 ――作品の舞台は昭和四十年代ということですが、「現代」は作品に影響を与えますか。 テーマは日常なので、特に影響は感じていませんが、流行歌などの文化的な事柄を描くときには昭和四十年代だとそろそろ古すぎて、若い人たちにはわかりづらくなってきたかな、と思います。なので、時代色は控えめにしようと思っています。 ――新聞は社会事象を日々伝える媒体ですが、これまでの「ちびまる子ちゃん」とは、何か違いが出ますか。 社会問題に関しては、個人的にはもちろん、いろいろ思うことはあるのですが、多くの方々がそれぞれの意見をお持ちだと思うので、あえてそれを「ちびまる子ちゃん」で取り上げようとは今のところ考えていません。四コマで表現できることは非常に限られていますから、その中でできることをしてゆきたいと思っています。 ――最後に、現代は子供が生きにくい時代だといわれます。「ちびまる子ちゃん」は現代をどのように感じるでしょう。 私は、現代の子供たちが昔より生きにくい時代にいるとは思っていません。どの時代でも時代のつらさはあるものですし、また楽しさもあると思うのです。時代に合わせた楽しみがいっぱい経験できる国になるといいですね。 漫画 「ちびまる子ちゃん」 小学3年生の主人公は作者自身がモデル。「ちびまる子」は愛称。舞台は作者の故郷・清水市(現・静岡市)。1986年、少女漫画誌「りぼん」で連載開始。単行本は15巻まで発売され、総計3000万部。海外でも翻訳、出版されている。90年にテレビアニメ化され、作者自身が作詞したテーマ曲「おどるポンポコリン」は日本レコード大賞を受賞。 さくらももこさんへの応援メール このコードを読み取る機能付きの携帯電話で、さくらももこさんの公式携帯サイトにアクセスすると、応援メールを送ることができます。接続には通信料金(パケット料金)がかかります。
|




