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放射能から身を守るには

 福島第1原発の事故で、野菜や牛乳、水道水などから基準を超える放射性物質が相次いで検出されている。専門家らの話を基に、人体への影響や対策についてまとめた。

 これまでに福島、茨城など4県で、食品衛生法に基づく暫定規制値を上回るホウレンソウが見つかり、最も高いものでは27倍の放射性ヨウ素を検出している。大分県立看護科学大学の甲斐倫明教授は「避けられるのなら避けるべきだが、リスクとしては低い」と言う。

 現時点で規制値を上回っているのは、ホウレンソウなど葉もの野菜が中心。放射線医学総合研究所によれば、放射性物質は、ほぼすべて表面に付いていると考えられる。「洗う」「煮る(煮汁は捨てる)」「皮や外葉をむく」などによって、汚染の低減が期待できるという。

 ヨウ素は、水に溶けやすく、福島県内では水道水で、基準を超える値が検出されている。現時点で基準の3倍を超えるヨウ素を検出した地域もあるが、学習院大学の村松康行教授は「基準値を超えたものは当然、注意すべきだが、毎日飲み過ぎるなどしなければ大丈夫」と話す。

 雨が降ると、地表にあったヨウ素が溶け出し、空気中の濃度の上昇も予想される。雨水が体に付着すれば、体内に吸収される可能性もあるが、傘を差すなど、通常の行動で避けられる。さらに、ヨウ素は半減期が8日と短いため、長く土壌には残らない。

 放射性物質は、牛乳などでも検出されたが、いずれの食料品や飲料も、長く食べ続けなければ健康に影響はない。これまでは早期に汚染が発見され、速やかに出荷停止などの措置が取られていることから、「知らずに食べ続けてしまう」という危険は小さい。

 むしろ過剰反応が引き起こす問題が懸念され、甲斐教授は「『食料を買い占める』『物を食べない』など、間違った対応をしないように注意しなければならない」と指摘している。

(3月22日朝刊掲載)


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