ちょっと聞けない泌尿器科の話
古屋聖児(1)泌尿器科って何? 「ヘソから下」の専門医 (2008/05/21)
泌尿器科は男性・女性の尿路系と、男性の生殖系の病気を診断・治療する専門科です。 尿路系は腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)および尿道という器官から成り立っています。腎臓で尿が産生され、その尿は尿管を通って膀胱にためられ、最終的には尿道から排出されます。これらは男女とも同じ構造です。
一方、男性の生殖系器官には精子を生産する精巣、その精子を運搬する精管、そして精液を作る精嚢(せいのう)と前立腺があります。それに男性のシンボルである陰茎があります。女性の生殖系(子宮や卵巣など)の病気は、産婦人科医が診察します。
尿路系の病気の症状では肉眼的血尿(赤い色の尿)、頻尿(排尿回数が昼間8回以上、夜中1−2回以上)、排尿時の痛み、排尿困難、尿失禁などが代表的です。男性の生殖系の病気には陰嚢(いんのう)の腫れと痛み、不妊症、血精液症(赤い色の精液)、勃起(ぼっき)不全(ED)などの症状があります。
泌尿器科の病気は「ヘソから下の病気」なので、色眼鏡で見られがちです。そのため症状があっても恥ずかしくて病院に行くのが遅くなり、病気を悪化させてしまうことが珍しくありません。1年以上放置した陰嚢の腫れが、実は進行した精巣がんであった症例を経験したことがあります。何事も早期診断・早期治療が肝心です。心配な症状があれば早めに受診しましょう。
(25回連載の予定です)
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<略歴>
ふるや・せいじ 札幌医大卒。北見赤十字病院を経て古屋病院(北見市)を開業。2006年4月から、北見医師会長。川崎市生まれ。66歳。
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